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ビストロ オーバーホール(番外編)   2007年03月22日(木)
こんばんは。

昨日は約半月に渡るオーバーホール作業が終り、私もとりあえずひと安心というか、今日は疲労回復に努める感じでお客さんのスイフトの車検整備なんぞやっておりました。部品が届くまでは同時に依頼されたリアバンパーの補修に取り掛かっていました。10Cm程亀裂が入ってしまっていて、わずかにゆがみも出ていますが、ゆがみはともかく、亀裂とキズは目立たない程度にやってもらえないか?という感じの依頼でした。塗装も本格的ではなくタッチペン程度で構わないというのですが・・・。いざやってみるとそうもいかず・・・。けっこうしっかり直ってしまっています。

さて、今日は昨日までの「ビストロ オーバーホール」の番外編ということで、あるモノをご覧いただきながら今回の作業を振り返ってみたいと思います。とにかく今回のポイントは「蘇生」です。現代では「焼き付き」=「死亡」という図式がほぼ成り立っていますが、当店では決してそんなことはありません。高額にはなりますがしっかり修理することが可能なのです。そして、今回のビストロは現実に甦りました。

焼き付きの原因はたいてい「メンテナンス不足」から来るものです。今回のビストロも例外ではなく、エンジンオイルを車検から車検までの間、1度も交換していませんでした。半固体化したネバネバドロドロの真っ黒いオイルが潤滑能力を失い、焼き付いてしまったのです。そして・・・



これが焼き付いたコンロッドです。こういう状態の部品をあまり見る機会も無くなってきたことですので、交換後、あえて取っておいたのです。これは第4気筒目のコンロッドで、オイルポンプから一番遠い位置にあるのです。つまり、ヒドい状態のオイルであっても辛うじて第3気筒目までは循環していたものの、最後の4気筒目までは届かなくなってしまっていたのでした。



裏返し。クランクシャフトに付く部分が大きい丸穴、ピストンに付くのが小さい丸穴です。大きい穴の方は周囲が真っ黒く焼けてススけています。いかに高温になったかがよく解かります。



この穴の中を覗くと、金属同士が擦れ合ってギザギザの段差がはっきり出来てしまっています。これが油膜の切れた焼き付きの症状なのです。今回はここだけで済みましたが、通常はアチコチがこんな状態になります。ここにはメタルベアリングが取り付けられ、その内側にクランクシャフトが通るのですが、幸い、コンロッドとメタルベアリングの損傷のみでした。



こうなる前に日頃から定期的にしっかりとオイル交換をしてくださいね。本当に良いクルマというのはキズが無いとか修復暦が無いとか外装の問題ではなくて、こういうメンテナンス的なことをしっかりやっていたクルマが良いクルマなのです。今回のビストロは作業前は正直、「ヒドいクルマ」でした。しかし、今回の作業を行ったことで「極上のクルマ」になりました。でも、全国どこの整備士でもここまで出来るとは限りません。エンジンのバラし、組み付けには相当な経験を積まなければなりません。いくら2級、1級の整備士であっても経験が無ければしっかりと組み上がりません。何年も修行をして、良い先輩(経験豊富なヒト)の作業を見て、それを実践し、失敗して引っ叩かれながら経験を積んでいくのです。これをやらずしてまともなエンジンは組めません。私も5年程、街の修理工場で修行をし、現在の場所で独立して11年が過ぎました。しかし、まだまだ修行中だと思っています。日々、向上心を持って作業に挑まなければ腕は磨けません。

そんな訳で、そこいら辺のクルマ屋さんが今から私のマネをしようと思ってもそう簡単に出来るものではありません。だから同業者の方々には失礼かもしれませんが、私(当店)のマネをしよう等とは決して思わないでください。ヘタにマネをすると痛い目に会いますよ。基本を学んでいない人間が簡単にできる仕事ではありませんから。

ということで今回の「ビストロ オーバーホール」レポートはこれで終了です。次回からは短編ですが、今、いろいろ模索中の次期当店のデモカーのチューニングレポートを企画しています。ちょっとづつイジってはいますがイジる度に効果が現れて実に面白いクルマになりつつあります。こちらのレポートもお楽しみに。また、次回のオーバーホールレポートは4月上旬にまたもやセルボモードSR−FOURの予定です。全国にはSR−FOURに魅せられたヒトたちがいかにたくさんいるかがこのブログを通してよく解かりました。そんな方々の為にもガンガン作業を行っていきたいと思います。それではまた。



   
ビストロ オーバーホール(14)  2007年03月21日(水)
こんばんは。

昨日は定休日でしたので更新もお休みでした。今日からまたレポートしていきます。よろしくお願いします。



まずはドライブシャフトから取り付けて行きます。これは左側のシャフト(外側)。



これは右側のシャフト(内側)。とくに問題無いですね。



そして4WDですのでプロペラシャフトも。順調です。



すべてのシャフトが付いたら排気系です。まずは触媒を取り付けます。



次にマフラーを触媒と連結させます。順調順調。



これで下周りは完了です。続いてラジエターの取り付けですが、その前にミッションにオイルを入れておきます。ヴィヴィオは構造上、この段階でミッションオイルを入れておくととても作業がやり易いのです。ラジエターが付いてからだととても狭くなるので。で、専用のCVTオイルを入れたらラジエターを取り付けます。さらにホース類もすべて装着し、最後にバッテリーを取り付けます。



バッテリーはエンジンをかける直前まで−端子は接続しません。そしてファンベルト、クーラーベルトを装着します。ここまで来ると、もう日常の車検等の整備と変わりませんね。



これでエンジンがかかるようになりました。組み付けは意外と速いでしょ?こんなもんです。まだボンネットやバンパーは付けていませんが、これはもしも不具合があったりした時、ふたたび下ろすようなことになると、また全部外さなければならないのでこの状態で始動して調子を見ます。



フルタイム4WDですので、タイヤを装着して車体を下ろします。エンジンオイル、冷却水を入れて、いざ始動・・・。なんと1発で軽やかに始動です!!焼き付いたあのけたたましいカンカン音がウソのように滑らかに回っています。スバラシイです。温めてラジエターの電動ファンが回るか、アイドリングは不安定じゃないか等細かくチェックしていきます。微調整を行った後、水温が温まっていることを確認し、少し吹かしてみます。フォ〜ン!!と心地よく吹け上がります。バッチリ完成ですね。ここで初めてボンネットやバンパー等の外装部品を取り付けていきます。



作業完了です。あとはボンネットの板金、車検、名変をして納車となります。ホントは今日、終わるとは思っていなかったのですが、祭日ということもあり、途中で止まることなく作業ができたので完成してしまいました。が、とりあえず明日も更新はあります。番外編ということであるモノをご覧に入れましょう。お楽しみに。

※ とりあえずずっとお付き合いくださった読者の皆様、お疲れ様でした。そして最後までお付き合いいただきありがとうございました。次のオーバーホールはG.W.頃の予定でしたが、1件、予定外の依頼をお引き受けしましたので、4月上旬あたりに1台行う予定でおります。またその時はレポートいたしますのでそちらもお楽しみに。それから、そんな大型企画の合間にもちょっとした話題がチラホラ出てきそうです。けっこう楽しくなりそうなのでそちらもご期待ください。



   
ビストロ オーバーホール(13)  2007年03月19日(月)
こんばんは。

昨日、注文し忘れていたタイミングベルトが今朝一番で届きました。昨夜のうちにFAXで注文しといたのがよかったようです。で、さっそく作業再開です。



タイミングベルトは簡単に取り付けられます。ものの5分程度です。すぐさまカバーを付けてクランクプーリーを付けて・・・写真撮るの忘れてました。



時すでに遅し。ガッチリカバーで隠れています。で、いよいよエンジンが完成しました。長い道のりでしたが、いよいよこれからエンジンを乗せる作業に入ります。まず、エンジンルームにある外した配線やホース等をダメージを与えないように端に束ねて止めておきます。エアコンの配管もできるだけ端によけておきます。そしてエンジンを吊り上げ、エンジンルームの上に移動させます。ゆっくり下ろしながら上下左右の角度を微妙に変えてアクロバティックに入れていきます。時にはかなり斜めになりながら下りていきます。4WDのプロペラシャフトの接続部がかなり突き出ているのでうまく角度を調整しながらさらに下ろします。そして・・・



丁度良い高さまで下ろしたらエンジンマウントを片っ端から止めていきます。この段階ではまだしっかりとは締め付けません。マウントを全部取り付けるまではエンジン本体が微妙に動かせるくらいにしておくのがスムーズに固定するコツです。そしてすべてのマウントにボルトが刺さり、ねじ込んだらすべてのボルトをしっかり締め付けます。これで乗せる作業は完了です。あとはアチコチのホースや配線、ケーブルやロッド等を元の通りに戻していきます。



ベルト側のエンジンマウントがしっかり固定され、ファンベルト、クーラーベルトの取り付け待ち状態。



ミッション側です。画像左側(車輌前方になります)にけっこう空間があるように見えますが、ここにはラジエターが付きますのでこの空間は埋まってしまいます。

今日は結構動きがありましたね。明日は当店の定休日です。したがって、水曜日にまた作業再開です。それではまた、お楽しみに。


   
ビストロ オーバーホール(12)   2007年03月18日(日)
こんばんは。

昨日はヘッドの組み付けがほぼ終り、今日からはシリンダーブロックの作業に戻ります。長かった磨き作業も今となっては懐かしい(?)思い出のようです。で、今日の1枚目はこちら。



まずはミッションの取り付けから。フライホイールに電磁式クラッチを取り付けた後、ミッションに付いている「ブラシ」を取り除きます。これを付けたままミッションを取り付けようとすると、ブラシが破損して出来上がっても動かないという悲惨な状況に陥ります。しっかりミッションをはめ込んで、ボルトで固定してからブラシを元に戻します。そうして出来たのがこの画像の状態です。ミッション本体も少しキレイにしました。



まだエンジンは丸裸なのでミッションの方がはるかに大きく見えます。実際、そうなんですが・・・。とくにECVT+4WDですから通常の軽自動車のATミッションとは比較にならない程重たい訳で・・・。



オルタネーターとセルモーターを取り付けました。だんだんエンジンらしくなってきます。オルタネーターはまだ固定しません。シリンダーブロックとオルタネーターの間にウォーターポンプから出ている冷却水のバイパスホースがつながりますので、その作業を終えてから固定します。



画像のオルタネーター(右)の左上にあるのがセルモーターです。ぶっとい配線が両者につながっていますね。この段階ではまだまだシンプルです。



次はいよいよヘッドを乗せます。スズキ車等ではこの前にシリンダーブロックに取り付ける部品をすべて取り付けてしまうのですが、スバルの場合、ヘッドにも固定しなければならない部品が多いのでこの段階で乗せてしまわないと作業が進まないのです。で、まずはシリンダーヘッドガスケットを向きを間違えないように乗せます。



ヘッドガスケットにキズを付けないようにそっとヘッドを乗せます。ボルト穴をよく確認しながら慎重に乗せます。位置が合ったらヘッドの自重でヘッドガスケットはかなり密着します。



タイミングベルト側から見た図。ヘッドとウォーターポンプの位置がかなりズレているように見ますが、これで正しい位置なのです。これで、ヘッドが固定できます。長い10本のボルトをトルクレンチで規定トルクで締め付けて固定します。



ヘッドカバーも被せ、パワステのポンプも取り付けて、どんどん作業は進みます。オルタネーターとシリンダーブロックの隙間のバイパスホースもつなぎます。スパークプラグも新品を4本取り付けてこの状態まで出来ました。



先程の画像と比べると、パワステのポンプが付いただけで随分複雑に見えますね。ヴィヴィオではこのパワステのポンプが実はけっこうクセモノで、エンジンが車体に乗った通常の状態でこのポンプだけを交換しようとするとエラい大変なのです。上から見るとちょこんと乗っかっているだけに見えるポンプですが、実は画像のオルタネーターのすぐ横あたりまでステーが伸びていてそこまでバラさないと外れないのです。こうして下ろしている時にはなんら問題無く交換できるんですが・・・。



後ろ側もだいぶエンジンらしくなってきましたね。ここまで作業を進めて、初めてあるコトに気付いてしまいました。タイミングベルトを注文し忘れておりました・・・。オーバーホールの作業では数え切れない程の部品を注文します。一番最後に取り付ける部品や当たり前のように交換する部品というのは頼んだつもりですっかり忘れていたりするものです。最後にオチが付いてしまって今日の作業はここで止まってしまいました。



明日はそのタイミングベルトが届けば作業再開ですが、来なかったら・・・火曜日は定休日ですので水曜日の再開となってしまいます・・・。何が何でも持って来てほしいものです。

でも今日はけっこう進みましたね。あとちょっとでエンジンは完成し、車体に乗せることになります。あと少しです。がんばっていきましょう・・・。
ではまた明日。


   
ビストロ オーバーホール(11)   2007年03月17日(土)
こんばんは・・・。

今日は朝から集中して作業ができました。風が強くてガタガタ震えながらの作業でしたが没頭するとその寒さもあまり気にならなくなるから不思議です。

さて、今日はやっと、ホントにやっと各部品の洗浄が終わりました。



トレーの中の全ての部品を洗い終えての画像です。カメラを持つ手が寒さと作業の後遺症でブレまくりです。しかも光の加減がよろしくないのでキレイになっている部品がよく見えませんね・・・。



まずはバルブから取り付けていきます。4気筒でIN、EX各1本づつなので合計8本です。DOHC16バルブの半分です。楽勝〜です。最初に8本それぞれのバルブの「擦り合わせ」を行います。その後、バルブシールを取り付けて、バルブスプリングを組み付けます。小さなコッターピンを慎重にはめ込んで固定していきます。出来上がったのが上の画像です。



下(燃焼室側)から見るとこんな感じで組み上がります。上のバルブの横にある第3の穴はプラグが付く穴です。まだ取り付けていません。



カムシャフトが付きました。この段階ではまだバルブとカムシャフトは連動しません。さらにこの上にロッカーアームが付いて初めて連動します。



ロッカーアームはあらかじめシャフトに組み付けておきます。この状態で取り付けると楽に固定できるのです。



そのロッカーアームが乗りました。これでカムシャフトとバルブが連動して動きます。毎回思うのですが、肋骨とかスペアリブみたいですね。



これでヘッド内部の組み付けが完了しました。あとは上の画像のようにディストリビューターやINマニホールド、サーモスタットハウジング等の周辺部品を取り付けていきます。本来ならこの時点でEXマニホールドも取り付けるのですが、今回はエンジンを車体に乗せる際に付いていると邪魔になるので車体に乗せてから取り付けます。したがってヘッド周りの作業はこれでいったん完成ということになります。

さて、次回はミッションを少しキレイに洗ってシリンダーブロックに取り付けます。その後、セルモーターやオルタネーター、パワステのポンプ等とともにヘッドも乗せていきます。だいぶ先が見えてきました。次回もお楽しみに。



   
ビストロ オーバーホール(10)  2007年03月16日(金)
こんばんは。

すでにキーボードを叩く指すら動きがままならない状態です・・・。もう何日磨き作業を続けているのでしょう・・・?朝から晩までとにかく灯油でシャバシャバ真鍮ブラシでコシコシ・・・ブラシもすでに3本目がかなり磨り減ってきています。

今日はどこまで出来たかというと・・・。



バルブ関係はすべて終り、ロッカーアームの4本目まで出来ました。このペースだと明日にはようやく洗浄作業も終りそうです。



徐々にすべての部品がキレイになっていくのは良いのですが、そろそろ私も気力だけで持ちこたえている感じです。「よくもまぁ、これだけ汚したもんだ・・・」(だからオーバーホールしているんですがね)とか、「こうなる前にオイルくらい交換しろよ!」(しなかったから当店に入庫した訳で・・・)とか文句ばっかり出てきてしまいます。シリンダーブロックとは違って細かい部品が多数あるので、洗う作業もとても細かい作業になります。いい加減、腰がヤラれそうなので、洗浄用灯油を入れているトレーの下に古バッテリーを置いて高くして作業をしています。これだけでずいぶん腰が楽になりました。最初から思いついていればよかった・・・と。

今日は特別、ご説明するまでも無い状態ですね。ここからはちょっと息抜きというか話題を変えまして・・・。

以前このブログでも紹介しました、CL22V アルトバンが今、熱いです。まだ自分的には完成の域に達していないので画像は控えますが、ローダウンスプリングが付きました。黒バンパーで、見た目どノーマルなアルトバンですが、さりげなく車高が下がっています。そしてメーターパネルのド真ん中にはタコメーターも付きました。ライト点灯時にはパネルの文字が赤く光る、なかなか熱いメーターです。そして、今後は自作純正交換タイプパワーエアフィルターやアーシング、ボディ各部の補強等を行っていく予定です。こちらの模様は現在作業中のオーバーホールが終わったらご覧に入れることにいたします。当時、555000円の車輌価格だったアルト スペシャルエディション。このシンプルな商業車が「熱い走り」を見せつける姿を早く見たいものです。完成の暁には当店の新しいデモカーとして働いてもらうことになるでしょう。お楽しみに。

そして、明日はいよいよ洗浄作業も終り、ヘッド部の組み付け作業に入ります。こちらもお楽しみに。ではまた明日。



   
ビストロ オーバーホール(9)   2007年03月15日(木)
こんばんは。

今日も朝から黙々とパーツを磨き続けておりました。所々でお客さんや営業マンが来たりして作業が止まりましたが、それでも無心でひたすら磨き続けております。



とは言っても今日の成果は・・・画像左側に並んでいる長いボルト10本、その上にひと固まりになっている短いボルト5本、カムシャフト、バルブ周り一式パーツ3本分しかできませんでした。って言うか、これだけの部品を1つ1つ磨くといつのまにか日が暮れています。そのくらい丁寧に磨いていると思ってください。



真っ黒だった長いボルト10本もご覧の通りゴールドに輝いております。このボルトはシリンダーブロックにヘッドを固定する為のボルトです。規定トルクで締め付ける重要なボルトなのです。短い方のボルトはロッカーアーム(最初の画像の右端のシャフトに串刺しになって左右に向いて固定されているアーム)の固定用シャフトのボルトです。けっこう汚れがたまりやすい位置に付いているボルトなので真っ黒いのがかなりカチカチに固着していました。その上にカムシャフトがありますね。これも真っ茶だったのですが、しっかりと磨き上げて輝きを取り戻しております。やはりカムシャフトはこれらの部品の中でもかなり重要な部品ですから、損傷や扁磨耗等を汚れの中から入念にチェックしていきます。磨いてはチェック、磨いてはチェックの繰り返しです。とりあえず致命的な損傷も磨耗も無くしっかりした状態でした。



暗くてすいません。磨いたバルブ関係パーツです。バルブ、バルブスプリング、バルブコッター、コッターピンX2、バルブスプリングシートから成っています。とくにコッターピンはとても小さい部品ですが、無くすとバルブの固定が出来ないので飛んで行かないよう慎重につまんで磨きます。バルブはもっとも汚れる部品です。しっかり磨いて汚れを除去し、組み付け時にはあらためて擦り合わせをしてから固定します。

明日はこの続きをやりますが、あまりにも単調な作業の連続なので読んでいても面白くないかもしれませんね。画像は貼り付けるとしても何か全然関係無い話題でも織り交ぜてみましょうか・・・。ではまた明日。


   
ビストロ オーバーホール(8)  2007年03月14日(水)
こんばんは。

昨日は定休日でした。更新もお休みでした。また今日から1週間、がんばって作業を進めてまいります。よろしくお願いします!!さて、今日からはヘッド周りの洗浄に入りました。確定申告もようやくひと段落して、作業に没頭できます。



この凄まじい状態だったヘッドがどのくらいキレイになったかと言うと・・・。



はい。ご覧の通り。まるで別モノですね。向きが逆になってしまって申し訳ないのですが、どう見ても生まれ変わっております。自分では作業中はそんなに意識せず、ただ黙々と洗っているだけなのですが、終わって画像を見るとすごく変わったのが実感できます。



ヘッドガスケット面もご覧の通り。燃焼室も輝いております。こんなキレイな燃焼室だったらとても効率良く完全燃焼してくれますね。どんなに調子の良い、しっかりとメンテナンスしたエンジンでもここまでキレイなクルマはまずあり得ません。燃やせば必ず汚れます。



エキゾースト側のサイド。ここにEXマニホールドが付きます。このエンジンは排気ポートが四角いですね。おかげで洗浄しやすかったです。排気ガスが通る穴ですから、真っ黒いススが走行距離分蓄積されていますので、洗い落とすのもひと苦労です。



インテーク側サイド。実は意外とこちらも汚れるものなんです。吸入する混合気にはブローバイガスが戻されて混ざっているので少量ですが排気ガスも混ざって燃焼室へ吸入されます。これは排気ガス浄化装置の1部で、現代のクルマにはほぼすべて取り付けられているのです。ですから、吸気ポートもけっこう真っ黒くなるのです。へばり付いた汚れをキレイに取り除きましたが、穴の中は暗いので黒く写ってしまいます。

今日はまる1日かけてヘッドブロックを洗いました。明日はバルブ等の細かい部品に手を付けていきます。地道な作業ですが、みなさん、ついて来てくださいね。それではまた。お楽しみに。


   
ビストロ オーバーホール(7)   2007年03月12日(月)
こんばんは。

今日は新車の商談や保険、経理の仕事が次々と出てきて作業が思うようにはかどりませんでした。すごく中途半端なところで止まっておりますが、出来たところまでレポートします。



まずはヘッド部のバラしから。右端のがロッカーアームです。串刺し状態ですが、これをさらに1個づつバラして洗浄します。真ん中に並んでいるのは各シリンダーのバルブ(IN、EX)とバルブスプリング等です。その左側にはカムシャフトが横たわっています。左端のボルト類も含めてすべて1つ1つ洗浄し、磨き上げていきます。



ヘッドから外したスロットルボディ一式〜INマニホールドまで。インジェクターがよく見えます(手前の取り付け面のすぐ上のシルバーの筒状のがそうです)。ヴィヴィオはこの辺の作りがわりとシンプルで、脱着しやすいのが良いです。



完全分解したヘッド。灯油で洗っている最中の1コマ。奥から1気筒目です。3、4気筒目はまだ洗っていないので汚いですね。普通に走っていてもこのくらいは汚れるものです。1気筒目のキレイさにくらべると物凄く汚く見えますが、実はほとんどのクルマでもこのくらいは汚れているんです。



問題はこの上面。この汚さは壮絶です。これでもバラしている最中に黒い汚れの塊がゴソゴソと取れてだいぶ茶色い部分が見えるようになっていますが、バラす前はこの茶色い部分がほぼすべて真っ黒い汚れの塊で埋め尽くされていました。1気筒目付近だけ洗浄しましたが、汚れの落ち具合が比較できる良い画像ですね。まだまだこれから洗いつづけてさらにキレイに仕上げます。そしてさっき外した細かい部品も洗浄しますので、まだまだ長い道のりです。

明日は定休日ですので更新はありません。水曜日にふたたび作業を再開しますので、それまでしばらくお待ちください。

それでは次回の更新をお楽しみに!!


   
ビストロ オーバーホール(6)   2007年03月11日(日)
こんばんは。

今日は強烈に風が強い1日でしたね。「お客さん待ち」の作業がたくさん入ってきたので今日はそれを1台1台こなしていました。砂ぼこりにまみれながら花粉との戦いです。さて、昨日はクランクシャフトを乗せたところまでお伝えしました。今日はその続きからです。



まずはコンロッドを固定します。この時点では仮止めで良いので適当に軽くナットを締めて取り付けておきます。



次にメインベアリングを取り付けたマウントを固定していきます。ここで先程のコンロッドのナットとともにトルクレンチを使用して規定トルクで締め付けを行います。



しっかり締め付けたら、シャフトがスムーズに動くか、回して確認します。↑画像は180度回転させたところです。2、3番のコンロッドが上にあったのが1、4番が上になっているのが解かりますか?手で簡単に回せるくらいスムーズに回りました。バッチリですね。



オイルポンプ、ウォーターポンプを取り付けて、最後にオイルストレーナーを取り付けます。ストレーナーがそびえ立っています。でも、逆さ状態な訳ですから本来は下向きに突き出たカタチになって固定されているというべきでしょう。ウォーターポンプは新品、オイルポンプは磨きで仕上げてあります。



クランクシャフトのカバーも付いて、ついにシャフトが見えなくなりました。最後にオイルパンを被せます。



下の丸いプーリーの部分がウォーターポンプ、その上がオイルポンプです。美しいです。左側に突き出した部分にはオイルエレメントが裏側に付きます。前にはオイルプレッシャースイッチが付きます。



エンジン後面です。6つのボルト穴が開いている大きな丸いのがクランクシャフトの後端部になります。周りには茶色いオイルシールが見えます。ここにフライホイールが付き、フライホイールに電磁式クラッチが付きます。最後にここにミッションがくっつくのです。



新品のオイルパンが乗りました。周りは液状ガスケットで接着するように密閉し、ボルトで固定します。さて、ここまで来たらシリンダーブロックはひとまず完成です。あとは周りにいろいろな補機類を取り付けることになります。



これでシリンダーブロックはしばらくお待ちいただくことになります。次はシリンダーヘッド部の作業に入る為です。明日からはそのヘッド周りの作業レポートになります。こちらは細かい作業が多くなります。

それではまた明日。お楽しみに。



   

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